LEDの電流制限抵抗
電流制限抵抗とは
LEDは、許容電流以下で点灯するために、電流を制限する必要があります。電流を制限する抵抗を電流制限抵抗といいます。回路図を以下に示します。
電流制限抵抗を求める手順
以下に電流制限抵抗(R)を求める手順を示します。
- LEDの主な仕様を確認する
- LEDに流す電流を決める
- 公式で電流制限抵抗を求める
- 共通規格から抵抗を決める
LEDの主な仕様を確認する
確認するLEDの仕様は、以下の項目です。
- 順電流
- 順電圧
順電流は仕様書に奨励している値を使います。記入されていない場合は、最大順電流の70%以下を計算で求めます。一般的には、5mAです。
順電圧は仕様書に記入されている平均値(TYPE)を使います。記入されていない場合は、下限値と上限値の中央値を計算で求めます。
LEDに流す電流を決める
仕様書で確認した順電流を使います。
公式で電流制限抵抗を求める
以下の公式に、マイコン出力端子の電圧、LEDの順電流、順電圧を代入して、電流制限抵抗を求めます。
以下の例を代入すると、電流制限抵抗は240Ωです。
- マイコン出力端子の電圧:3.3 V
- LEDの順電流:2.1 V
- LEDの順電圧:5 mA(0.005 A)
共通規格から抵抗を決める
公式で求めた電流制限抵抗は、共通規格で定められている標準抵抗値に一致しない場合、近い抵抗値を選択します。 580Ωの場合、E-24シリーズ標準抵抗値の560Ωが近いので、それを使います。